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舌の変色およびその他の変化

執筆者:

Bernard J. Hennessy

, DDS, Texas A&M University, College of Dentistry

レビュー/改訂 2022年 5月
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舌の色や表面には、傷や不十分な口腔衛生、病気、その他の要因によって、変化がみられることがあります。変化は舌の一部に生じることもあればほとんどの部分に生じることもあります。変化の多くは、痛みや不快感を伴うことなく起こります。

舌の色の変化

舌乳頭(小さく丸い突起)が、喫煙や噛みタバコ、特定の食べものやビタミンの摂取、または舌面における色素産生細菌の増殖によって、変色することがあります。

舌の上面の黒い変色は、胃の不調の治療薬であるビスマス製剤を服用していると起こることがあります。歯ブラシで舌をブラッシングしたり、舌ブラシでこすったりすると、そうした変色を除去できます。

舌の下側の小さな青黒い変色は、銀を含む歯科用アマルガム充填材の破片が舌に付着することによって生じるメタルタトゥーの可能性があります。

舌の表面の変化

地図状舌では、舌面の一部に赤色の滑らかな部分(潰瘍のような)が生じ、多くの場合、白い境界線で囲まれています。他の部分は、白色または黄色でざらついたように見えますが、これは 乾癬 乾癬 乾癬(かんせん)は、1つまたは複数の盛り上がった赤い斑が生じる、再発を繰り返す慢性の病気で、それらの斑は銀白色の鱗屑(うろこ状のくず)を伴い、正常な皮膚との境界ははっきりしています。 免疫系の問題が関わっている可能性があり、遺伝的に乾癬を生じやすい人もいます。 特徴的な鱗屑または赤い斑が全身のあらゆる部分に様々な大きさで生じますが、特に肘、膝、頭皮によくみられます。 この病気の治療は、皮膚に塗る薬剤(外用薬)、紫外線照射(光線療法)、内... さらに読む 乾癬 に類似しているか、または乾癬によって引き起こされたものです。変色部分は、数週間から数年間にわたり移動することがよくあります。通常は痛みはなく、治療の必要はありません。症状がある場合、低用量のコルチコステロイドを塗布すると役立つことがあります。

溝状舌では、舌の表面に深い溝がみられます。溝状舌の原因は不明ですが、地図状舌や他の病気に伴って発生することがあります。通常、症状はなく、特に治療の必要はありません。

毛舌は、ケラチン(体内の正常なタンパク質で毛髪や皮膚、爪に存在します)が舌の上の面にある正常な突起(舌乳頭)に蓄積することで、舌に毛が生えてきたように見えるものです。毛舌は、十分に口内の清掃を行わなかった場合に、乳頭に残った食べもののかすによって生じることがあります。毛の生えたような外見は、発熱の後、抗菌薬治療の後、または過酸化物入りの洗口液を頻繁に使い過ぎている場合にも起こることがあります。

舌の変色と舌の表面の変化

舌の白っぽい斑点で、ときに頬の内側にみられるものに類似しているものは、以下が原因で生じることがあります。

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